2024/04/14 21:49
Hidaya Islamic Book Storeは、売上の一部をマレーシアにあるロヒンギャの学校へ運営資金として寄付していきます。
ロヒンギャは、ミャンマーの西部、ラカイン州を中心に暮らしてきた人々です。ほとんどはイスラームを信仰しています。
ミャンマーでは、1982年に制定された国籍法により、当時の軍政がロヒンギャとみなした人々の国籍と国籍に付随する全ての権利が剥奪されました。1990年代から国軍の主導で迫害が繰り返され、そのたびにロヒンギャの国外脱出が起きてきました。2012年、そして2017年に大規模な殺戮をともなう掃討作戦が起きたことで、ロヒンギャの避難が続き、ミャンマー国外で暮らすロヒンギャ難民は200万人を超えました。
ロヒンギャの避難先として最も大きいのは隣国のバングラデシュで、2021年時点で100 万人を超えている。他にパキスタンやサウディアラビアのような中東、タイやマレーシアのような東南アジア諸国に暮らしています。難民としての流出が増加していったのは1990年代からで、マレーシアでも徐々にロヒンギャ難民のコミュニティが増大し、2012年からは急速に流入するようになりました。
ロヒンギャ難民は、公立学校で教育を受ける権利もないため、児童労働に従事する子どもが非常に多くいます。教育の場は、ロヒンギャ難民の中のウラマーが運営する私塾やマレーシア人のNGOによる活動に限られています。この学校も、政府からの支援は受けておらず、子どもの給食を出すための費用や教員への給与のための運営資金も不足しています。
